噛みメーター
名前・セリフ・スローガンを入れると、声に出したときの『言いにくさ(噛みやすさ)』を0〜100で診断。任意のテキストから調音の切り替え難易度を計算し、ら行↔な行の舌先切替・サ行/濁り/拗音のシャッフル・促音などの難所をハイライトして言い換えヒントを出す。マイク不要・完全クライアント側。
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名前・セリフ・スローガンをかなで入力すると、声に出したときの「言いにくさ(噛みやすさ)」を0〜100で診断するツールです。用意された早口言葉を並べるのでも、マイクで録音した発話を採点するのでもなく、任意のテキストから舌と唇の動きの切り替えコストを計算します。チーム名や配信者名を決めるとき、そのまま連呼して大丈夫かを事前に確かめたくて作りました。
こんなときに使う
- 決めかけているチーム名を、実況で連呼されても噛まないか確かめたいとき
- 動画のナレーション原稿で、どこが読みにくくてリテイクになりそうか先に見つけたいとき
- 商品名の候補が2つあって、言いやすいほうを選びたいとき
- 自作の早口言葉がどのくらいの難度になったか測りたいとき
使い方
- テキスト欄にひらがなかカタカナで入力します。カタカナは内部でひらがなに変換されます。
- 入力と同時にスコアと5段階の判定が出ます。
- 「難所ハイライト」で、色が濃いモーラほど負荷が高い箇所です。ポインタを合わせると負荷の割合が出ます。
- 「噛みやすいポイント」に、隣り合う音の切り替えで特に難しい組み合わせが最大4件並びます。
- 下の「言い換えヒント」を見て、拗音を減らす・ら行の連続を崩すなどの手を検討します。
- 「生麦生米生卵」「東京特許許可局」「しゅわしゅわサイダー」などのプリセットボタンからも試せます。
仕様と機能
入力をモーラ(拍)に分解し、3種類の負荷を足し合わせています。
1つ目はモーラ単体の調音負荷です。拗音(きゃ・しゅなど)が+12でいちばん重く、促音「っ」は9、ら行は+3、「ふ」と「つ」と「ぱ行」は+2、「し・ち・じ」と濁音の破裂音は+1という配点にしています。撥音「ん」は2、長音「ー」は1です。
2つ目は隣り合うモーラの切り替え難易度です。子音を調音位置(両唇・歯茎・後部歯茎・軟口蓋・声門)と調音方法(破裂・摩擦・破擦・鼻音・流音・わたり音)と有声無声で分類し、次の順で重みを付けています。
| 切り替えの種類 | 重み |
|---|---|
| ら行↔な行(舌先の高速切替) | 11 |
| 似た擦れ音同士(さ・し・つ・じ系)の入替 | 9 |
| 同じ位置の清音↔濁音(た↔だ、か↔が) | 6 |
| 促音「っ」でリズムが切れる | 4 |
| 破裂音の位置ジャンプ(か↔た、ぱ↔か) | 4 |
| 鼻音同士の切り替え(ま↔な) | 4 |
| 鼻音↔破裂音で位置が違う | 2 |
| ら行がからむ(上記に該当しない場合) | 2 |
| 母音の切り替え(い↔う、え↔お、い↔え) | 2 |
3つ目は「○△○」型の往復です。前後が同じ子音で真ん中だけ違う並びを見つけると、その位置に4点を足します。舌が同じ形に戻る動きが忙しいためです。
これらを合計してモーラ数で割り、(平均−2.0)×17を0〜100に切り詰めたものがスコアです。判定は80以上が「高難度早口(プロ級)」、60以上が「噛みやすい・要注意」、40以上が「ときどき噛むかも」、20以上が「ほぼ問題なし」、それ未満が「すらすら言いやすい」です。ハイライトの濃さは、そのモーラ自身の負荷に前後の切り替えコストの半分ずつを足した値を、最大値で割った相対値で決めています。統計としてモーラ数・拗音の数・ら行の数・難しい切替(重み6以上)の数も出しています。
漢字や記号は読みが特定できないため解析から除外し、除外した文字を結果欄に明示します。計算はすべてブラウザ内で、入力テキストは送信していません。
作るときに決めたこと
漢字を無理に読ませないことは最初に決めました。形態素解析器を積めば読みを推定できますが、固有名詞や造語の読みは外しやすく、外した読みで「噛みやすい」と言われても何の役にも立ちません。読めない文字は黙って捨てるのではなく、何を捨てたかを画面に出して、かなで入れ直すよう促す形にしました。診断できる範囲を狭めるかわりに、出した結果は入力そのものに対応します。
配点で拗音を突出して重くしたのは、実際に噛む場面を思い返すと「東京特許許可局」型の拗音連発がいちばん崩れるからです。逆に長音「ー」と撥音「ん」は、切り替えの計算では難度を足さずに打ち切っています。この2つは音の間に休みを作るので、むしろ言いやすさに寄与するという判断です。ら行↔な行を最大の11点に置いたのも、日本語の早口言葉が繰り返し狙ってくる並びだからです。
マイク入力による発話評価は入れませんでした。録音を使うと、権限の要求が必要になり、評価対象も「その人がその日その速度で言えたか」に変わってしまいます。このツールで知りたいのは人ではなく名前の性質なので、テキストだけで完結させています。スコア式の(平均−2.0)×17という定数は、プリセットの早口言葉が60〜90あたり、やさしい例が20以下に収まるよう手で合わせた値で、理論的な根拠があるわけではありません。
注意点
- 調音の負荷から推定したヒューリスティックな値です。実際の言いやすさは個人差・方言・話す速度で変わります。
- ひらがなとカタカナのみを解析します。漢字・アルファベット・記号は除外されるため、混ざった文章では診断対象が短くなります。
- 「は」を助詞として「わ」と読むような、表記と読みがずれるケースは考慮していません。読みどおりのかなで入力してください。