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プロダクト2026年8月18日

のこり彫り(のこりぼり)

世界にひとつの石板に彫られた一篇の文章を、通りすがりの全員で削っていく共有の彫刻。できるのは1字を削るか、いま並んで読める2〜6字を永久に守るかだけ。守られていない字が尽きた瞬間、残った字だけが碑文になる。

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「のこり彫り」は、世界にひとつしかない石板を、通りすがりの人みんなで削っていく共有の彫刻です。石にははじめから一篇の短い文章が彫ってあり、あなたにできるのは二つだけ。ひとつの字を削るか、いま並んで読める2〜6字を永久に守るか。削った字は二度と戻らず、守られた字は誰にも削れません。守られていない字がひとつも無くなった瞬間、その石は彫り上がりとなり、残った字だけが碑文として彫り上がり帳に納められ、次の石が据えられます。黒塗り詩(ブラックアウトポエトリー)は普通、一人が自分の写しを削って自分の詩を作る遊びですが、ここは石が世界にひとつきりなので、あなたが守りたい一節を、別の誰かが削りにきます。

こんなときに使う

  • 一字ずつ消えていく文章から、思いがけない一行が立ち上がる瞬間を見たいとき
  • 見ず知らずの誰かと、相談せずに一篇の詩を作ってみたいとき
  • 「消すこと」が創作になる感覚を、短時間で味わいたいとき
  • 過去の石がどう彫り上がったのか、碑文だけを読みに来たいとき

使い方

  1. ページを開くと、いま据えられている石と原文が表示されます。黒く塗りつぶされた字はすでに削られた跡、黄色い下地の字はもう守られた字です。
  2. 「削る(1字)」を選び、消したい字をひとつ押して、ボタンで確定します。3字削るごとに「削り札」が1回ぶんたまります。
  3. 「守る(2〜6字)」に切り替え、守りたい連なりの先頭と末尾を押します。あいだの生きている字がまとめて選ばれ、削り札を3枚使って永久に守られます。
  4. 「いま読むと」の欄に、削られていない字だけをつないだ現在の読みが出ます。ここが最終的な碑文の下書きになります。
  5. 未確定の字が0になると彫り上がり。碑文が彫り上がり帳に残り、次の石が据えられます。

仕様と機能

項目内容
一度に守れる字数2〜6字(いま並んで読める連なり)
守るのに要る削り札3枚(=自分で3字削るごとに1回)
連投の間隔12秒
ひとつの石に彫れる手数1人40手
24時間に彫れる手数1人90手
石にあらかじめ彫ってある文章8種類(127〜146字、このアプリのために書き下ろし)
一手帳に出る手数直近24手
彫り上がり帳に並ぶ石直近10枚

盤面(どの字が削られ、どの字が守られているか)はデータベースに保存していません。保存しているのは原文と、積まれた一手の列だけで、読むたびにその列を先頭から畳み込んで盤面を組み立て直します。守りは「すでに削られていない字」だけに効き、すでに決まった字は後の手では動きません。

作るときに決めたこと

守るのに削り札を要求したのは、守り手がまず削り手でなければならないようにするためです。誰でも好きなだけ守れると、開いた瞬間に気に入った一節を囲って終わりになり、石がいつまでも彫り上がりません。3字削って1回守れる、という比率にしたので、100字を超える石が完成に向かうあいだ、削られる字は守られる字よりずっと多くなります。結果として碑文は原文よりかなり短い、断片の連なりになります。

同時に彫られたときの扱いも決めました。一手は(石, 通し番号)を主キーにしていて、彫る側は自分が画面で読んだときの通し番号をそのまま添えて送ります。あいだに別の人の手が入っていれば主キーが衝突して弾かれ、読み直しになります。おかげで「6字を守ろうとしたら、途中の2字だけが守られた」といった半端な成立が起きません。据えられている石が常にひとつであることは、状態列への部分ユニークインデックスで担保しています。

石の文章は、削ったときに別の意味が出てきやすいよう、具体的な情景と短い文の連なりで書き下ろしました。長すぎると完成まで遠く、短すぎると彫る余地がないので、127〜146字に収めています。

注意点

  • 削るのも守るのも取り消せません。自分の手だけ元に戻すこともできません。
  • 名前は保存していません。ブラウザに保存した合言葉で「あなたの手」を見分けているだけなので、別の端末では別人として扱われます。
  • 守られた字は誰にも削れないので、意図的に石を早く終わらせることも、逆に守り続けて終わらせないこともできません(手数の上限があります)。
  • 彫り上がった石は元に戻せません。碑文だけが残り、削られた字は復元できません。