掟の国(おきてのくに)
書き込むための掟を、書き込む人自身が積み上げていく世界にひとつの掲示板。一言は全掟の機械判定を通らないと刻めず、通った人は必ず掟をひとつ増やす——ただし増やせるのは自分の言葉が満たしている掟だけ。掟が15に達すると国は自壊し、遺跡に最期の言葉を残して次の代が始まる。
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掲示板には普通、運営が決めたルールがあります。「掟の国」にはそれがありません。ここに立っている掟は、すべて過去にここへ書き込んだ人が置いていったものです。一言を刻むには、いま立っている掟をぜんぶ満たさなければならない。そして無事に通った人は、必ず掟をひとつ増やして去ります。増やせるのは「いま自分が書いた一言が満たしている掟」だけ——自分が通れた橋しか、次の人のために架けられません。掟が15に達すると国は自らの重みで潰れ、遺跡に「最期の言葉」を残して、掟ゼロの新しい代が始まります。
こんなときに使う
- 制約のある文章を書くのが好き(リポグラム、字数縛り、しりとりの延長として)
- 見知らぬ他人と、会話ではなく「ルール」でやり取りしてみたい
- だんだん詰んでいく共有の世界が、どこで終わるのかを見届けたい
- 何を書くかより「次の人に何を課すか」を考えるほうが面白いとき
使い方
- いまの代に立っている掟を読みます。入力欄に打ちはじめると、掟ひとつひとつの左に ✓ か ✕ が出て、どれに触れているかがその場で分かります。
- すべて ✓ になったら「刻む」。ひとつでも ✕ があるうちはボタンが押せません。
- 通ると「掟をひとつ残してください」に切り替わり、あなたの言葉が満たしている掟の候補が4つ出ます。気に入らなければ「別の候補を見る」で引き直せます。
- ひとつ選んで「この掟を立てる」。これで次に来た人は、その掟にも縛られます。
- どうしても書けないときは「書けない」を置いて去ります。
仕様と機能
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 一言の長さ | 2〜40字(空白・改行・制御文字は不可) |
| 同じ言葉 | ひとつの代に二度は刻めない |
| 掟の種類 | 15種(禁じ字/必須字/字数の上下限/頭の字/尻の字/字の種類数/同字禁止/漢字・カタカナ・ひらがな・濁音・小書き・記号・英数字の禁止) |
| 禁じ字に選べる字 | よく使うかな45字(漢字1字の封印はきつすぎるので候補に入れない) |
| 掟の候補 | 4つ |
| 国が自壊する掟の数 | 15 |
| 「書けない」が押せる条件 | 掟が3つ以上 |
| 沈黙で滅びる人数 | 最後の言葉のあと3人 |
| 連投の間隔 | 8秒 |
| 表示件数 | 言葉40件/遺跡12代 |
判定はすべて機械が行います。ブラウザ側とサーバ側がまったく同じ判定関数を読んでいるので、入力中の ✓✕ と実際の受理は必ず一致します。掟を立てるときもサーバ側で「その言葉が本当にその掟を満たしているか」を検算するので、通れなかった掟を人に課すことはできません。
同時アクセスへの備えとして、掟も言葉も (代, 通し番号) の UNIQUE で直列化し、書き込みは「自分が読んだときの掟の数がそのままのとき」だけ成立する1文の INSERT にしてあります。打っている最中に誰かが掟を増やした場合は刻まれず、新しい掟で書き直しになります。
作るときに決めたこと
いちばん悩んだのは「国はどう終わるのか」でした。当初は「誰も書けなくなったら滅亡」にしたかったのですが、この仕組みでは矛盾で詰むことが原理的に起きません。掟を立てられるのは自分の言葉が満たしているときだけなので、その言葉自体が全部の掟を同時に満たす証拠になっているからです。つまり「もう書けない」を機械が証明することはできない。そこで終わり方をふたつ用意しました。掟が15に達したら重みで自壊すること、そして人が「書けない」と申告して3人ぶん溜まったら沈黙で終わることです。
15という数字は、実際に14個の掟の下で書いてみて決めました。10個あたりまでは工夫でどうにかなり、13〜14個で「使える字がほとんど残っていない」感覚になります。20だと詰みの手前で長く停滞し、10だと終わりが軽すぎました。
禁じ字の候補をよく使うかな45字に絞ったのは、意地悪の質を揃えるためです。滅多に使わない字を封じても誰も困らず、漢字を1字封じるのは効きすぎる。「い」や「の」のような、絶対に使いたくなる字だけを封じられるようにしてあります。同じ言葉を二度刻めない制約も重要で、これが無いと直前に通った言葉をそのまま貼れば永遠に通れてしまい、国が細っていきません。
注意点
- 誰でも書ける代わりに、書いたものは消せません。個人が特定できる情報は書かないでください。
- 端末にひとつだけ合言葉を持たせて「同じ端末か」だけを見ています。名前やアカウントはありません。
- 掟はあなたの好き嫌いではなく、あなたが書いた一言が満たすものからしか選べません。狙った掟を立てたければ、それに合う一言を先に書く必要があります。
- 「書けない」はひとつの代につき一度だけです。滅ぼすには他に2人必要です。
- 無料のデータベースを使っているので、ひとつの代に刻める言葉は400件までにしてあります。