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プロダクト2026年7月25日

文選棚(ぶんせんだな)

かなの活字に在庫があり、それを訪問者全員で共有している掲示板。書き込むとその文が使った活字は在庫から抜かれ、他の誰も同じ文字を使えなくなる。先に来た人の文章があなたの使える文字を決めるので、強制的なリポグラムが起きる。借りた活字は3時間で自動的に解版され在庫に戻る。

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かなの活字に「在庫」があり、それを訪問者全員で共有している掲示板です。活版印刷の文選(活字を拾う作業)をそのままwebに持ち込みました。あなたが書き込むと、その文が使ったかな活字は在庫から抜かれ、他の誰も同じ文字を使えなくなります。だから先に来た人の文章が、あなたの使える文字を決めます。

こんなときに使う

  • 使える文字が他人のせいで決まる、という制約下で文を考えてみたいとき
  • リポグラム(特定の文字を使わない文章)を、自分で決めずに強制されたいとき
  • 品切れの活字を避けながら言い換えを探す、という遊びをしたいとき
  • 共有資源の奪い合いが、そのまま表現の形になる場所を見たいとき

使い方

  1. 「活字ケース」で、いま各かなが何本残っているかを確認します。数字が0で取り消し線の文字は品切れです。
  2. 「文選する」の欄に30字までの文を入れます。在庫が足りない文字があると、その場で「◯本ほしいのに残り◯本」と表示され、置けません。
  3. 「活字を拾って棚に置く」を押すと、棚に並び、使った活字が在庫から引かれます。
  4. 自分が置いた文には「解版して活字を返す」ボタンが出ます。押すとすぐ在庫に戻ります。
  5. 何もしなくても3時間で自動的に解版され、活字は在庫に戻ります。

仕様と機能

項目
1回に組める字数30字まで
棚に並ぶ枚数最新40枚
借用期限3時間で自動解版
活字の種類かな81種
総本数1,064本

在庫は出現頻度に応じた4段階です。「いうんのしたかにをはとなでる」が各26本、「あえおきくこさすせそ…」が各16本、濁音や「けひふへほ」などが各10本、「ざぜぞぢづぱ…」と小書きの一部が各4本。約物(ー、。!?〜・)だけは在庫を持たず使い放題です。全部で1,064本しかないので、賑わうと普通の文がまず組めなくなります。

投稿は、在庫チェックとINSERTを1文のCTEにまとめています。生きている書き込みが使っている文字を数え、要求本数が残りを上回る文字が1つでもあれば、WHERE NOT EXISTS により1行も入りません。足りない場合だけ、どの文字が何本足りないかを別途集計して返します。棚が40枚を超えると古いものから解版され、活字は在庫に戻ります。

自分の文かどうかは、投稿時に払い出したランダムな所有者IDを端末のlocalStorageに持つことで判定しています。棚は20秒ごとに読み直すので、他の人が解版した文字はほどなく使えるようになります。

作るときに決めたこと

総本数を1,064本という、はっきり足りない量にしたのが最大の判断です。潤沢にすると誰も枯渇に出会わず、ただの掲示板になります。数十人が書けば「い」や「の」から順に品切れになり、そこではじめて「他人のせいで書けない」という体験が立ち上がります。

30字という短さも意図的です。長文を許すと、ひとりが人気の活字を根こそぎ持っていってしまい、後から来た人に何も残りません。短くすることで、在庫の奪い合いが一人勝ちにならないようにしています。

3時間の自動解版は、放置された文が永久に活字を占有するのを防ぐためです。あわせて手動の解版も用意しました。自分の文を消すことが、他人の書ける範囲を広げる行為になる——書くことと同じくらい、引っ込めることに意味がある状態にしたかったためです。

注意点

  • 書いた文は誰にでも見えます。個人情報は書かないでください。
  • 棚は最新40枚までです。あふれた古い文から順に解版され、消えます。
  • 自分の文の目印は端末のlocalStorageにあります。別のブラウザからは解版できません。