← トップ
プロダクト2026年9月1日

折って読む手紙

紙をひだに折ると行が一行おきに消える。同じ一枚を、全文・奇数行だけ・偶数行だけの三通りに読み分けさせる手紙を書くための編集机。折りの実演、うめ草の型、折り線つきA4印刷つき。

アプリを試す

別タブで開く ↗

ユーザーが投稿した外部アプリを埋め込み表示しています。表示されない場合は「別タブで開く」からご利用ください。

一枚の便箋に折り目を入れると、行が一行おきに紙のうしろへ畳まれて消えます。だから同じ紙が、ひらいたまま読む全文・奇数行だけ・偶数行だけの三通りに読める。「折って読む手紙」は、その三つともが意味の通る手紙を書くためだけの編集机です。隠しメッセージを既存の文章から探し出す道具や、折り紙のテンプレートは前からありますが、三つの読みを同時に横に並べたまま一行ずつ直していく“作る側”の机は見当たらなかったので作りました。

こんなときに使う

  • 本当に言いたい一言を、あたりさわりのない手紙のなかに埋めて渡したいとき
  • 誕生日カードや寄せ書きに、折らないと出てこない一文を仕込みたいとき
  • 「一行おきに読む手紙」という古典的ないたずらを、自分の文章でやってみたいとき
  • 制約のある文章を書く遊び(リポグラム・折句のたぐい)に、新しい縛りが欲しいとき

使い方

  1. 開くとお手本の手紙が入っています。「奇数行だけ」「偶数行だけ」を押すと、隠れる行がその場でたたまれて消えます。まずこれで仕掛けを見てください。
  2. 「書く」の欄で一行ずつ書き換えます。橙の枠が奇数行(奇数読みに残る行)、青の枠が偶数行(偶数読みに残る行)です。
  3. むずかしいのは本音のほうではなく、あいだに挟むどうでもいい行のほうです。「うめ草をあてる」で型を選ぶと、偶数行だけが定型文で一括で埋まります(奇数行にはさわりません)。
  4. 「三通りの読み」の3枚のカードを見ながら、三つとも自然に読めるまで直します。
  5. 「折り線つきで印刷する」でA4の便箋が出ます。実線が山折り、破線が谷折りです。

仕様と機能

項目
行数2〜16行
1行の字数24字まで
うめ草の型4種(季節のたより/業務連絡/お礼状/ひとりごと)× 各8行
印刷A4縦・余白12mm・1行14mm・本文4.4mm
折り線山=実線(行の上ふち)/谷=破線(行のまん中)
保存この端末のlocalStorageに自動保存。URLにも全文を入れられる
通信なし(サーバにも共有DBにも一切送らない)

判定と組み立てはすべてブラウザの中で完結します。行の長さの差が12字以上あるとき、行数が奇数で偶数読みが1行短くなるとき、空の行があるときは、その場で注意が出ます。URL共有は手紙をJSONにしてUTF-8のbase64url(#d=)に詰めているだけなので、渡した相手の画面でもまったく同じ一枚がひらきます。

作るときに決めたこと

折り目の位置は紙のほうの都合で決まっています。かくしたい行の上のふちを山に折ってうしろへ送り、その行のまん中を谷に折って手前へ返すと、上へ半行・下へ半行、あわせてちょうど一行ぶんの紙がうしろに畳まれます。だからその行だけが消えて、前後の行がぴたりと隣り合う。一行の高さを14mm、谷を7mmの位置に置いてあるのはこのためで、蛇腹に全部の折り目を同じように折ると紙が全部重なってしまい、この仕掛けにはなりません。

本文を各行の上半分に寄せてあるのも同じ理由です。谷の折り目はその行のまん中を通るので、文字を下半分に置くと折り目が字を横切ってしまいます。上半分に置けば、かくれる行の文字は畳まれた紙の内側に無傷で残り、残る行のほうには折り目が一本も通りません。

1行24字・16行という上限は、A4に14mm間隔で入れて余白が残る行数と、スマホの画面で一行が折り返さずに読める字数から決めました。うめ草の型を「偶数行だけ」に流し込む仕様にしたのは、奇数行=書き手が本当に書きたい行を機械が上書きしてはいけないからです。型そのものも、8行つなげて読むと退屈な手紙一通になるように書いてあります。

注意点

  • 三つの読みが自然につながるかどうかを機械は判定しません。日本語として通るかは自分の目で確かめてください。
  • 行数が奇数のときは、偶数読みが奇数読みより1行短くなります。
  • 印刷結果は紙とプリンタの余白設定で数mm変わります。折る前に定規で行の高さを確かめると安全です。
  • 手紙はこの端末にしか保存されません。ブラウザのデータを消すと消えます。残したいときはURLをつくって控えてください。
  • 折り目は暗号ではありません。ひらいた紙をそのまま読めば全文が読めます。