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プロダクト2026年8月3日

ひとつ残る

答えを知っている人がどこにもいない当てっこ。世界にひとつだけの盤に、訪問者ができるのは「候補をふるい落とす条件を1つ足す」ことだけ。586語の棚が条件で削られ、残り1語になった瞬間その語が『第N語』として世界に確定する。生き残っている語は最後まで伏せられていて、誰も狙って答えを作れない。

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「ひとつ残る」は、答えを知っている人がどこにもいない当てっこです。世界にひとつだけの盤があり、訪問者にできるのは「候補をふるい落とす条件を1つ足す」ことだけ。586語の棚が条件で少しずつ削られていき、残り1語になった瞬間、その語が『第N語』として世界に確定します。誰かが先に答えを決めているわけではありません。答えは、通りすがりの人たちが積み上げた条件の副産物として、あとから発生します。

肝心なのは、生き残っている語が最後まで伏せられていることです。画面に出るのは「いま何語が残っているか」と「どの条件が何語を落としたか」だけ。候補一覧はサーバから返さないので、自分の好きな言葉を狙って残すことができません。手探りで削っているうちに、誰も選んでいない言葉がひとつだけ残る——それがこの盤の遊びです。

こんなときに使う

  • 20の扉やアキネイターのような「当てっこ」の、答えのない版を体験してみたいとき
  • 誰かと同時に遊ぶ約束をしなくても、非同期で他人と1つのものを作りたいとき
  • 自分の一手がどれだけ候補を削ったか、数字で見たいとき
  • ひまつぶしに、世界にひとつだけの記録へ名前のない形で関わりたいとき

使い方

  1. 盤を開くと「第N語をしぼっています」と、いま生き残っている語数が出ます。
  2. 条件の種類を6つから選びます(文字数/○文字目/含む文字/はじまりの行/音の特徴/なかま)。
  3. 中身を決めて「この条件を盤に入れる」を押します。合わない語が棚から落ちます。
  4. 落ちた語数と残りが表示され、条件は「この卓に積み上がった条件」に並びます。自分の手には印が付きます。
  5. 残り1語になる一手を指した人が、その語を世界に確定させます。確定した語は「これまでに残った言葉」に第N語として残り、次の卓がすぐ始まります。

仕様と機能

項目内容
棚の語数586語(かな2〜6文字、かなの重複なし)
条件の種類6種類(文字数・○文字目・含む文字・はじまりの行・音の特徴・なかま)
選べるかな76字(清音46+濁音・半濁音25+ゃゅょっー5)
なかま7つ(たべもの/いきもの/しぜん/どうぐ・のりもの/ばしょ/ひと・からだ・くらし/きもち・ことがら)
音の特徴濁点・半濁点・小さいゃゅょ・小さいっ・のばすー の5つ
1卓の上限60手
次の一手まで10秒
履歴の表示直近30語
盤の読み直し15秒ごと

条件はすべて「そうである/そうではない」を選べるので、実質の選択肢はもっと広くなります。「はじまりの行」では濁点は清音の行として数えます(「が」は か行)。文字数は「ちょうど/以上/以下」の3通りです。

盤に入らない手が3つあります。1語も減らない条件(すでに効いている条件と同じ結果になるもの)、全部消してしまう条件(残り0になるもの)、そしてすでに入っている条件です。この3つを弾いているので、卓は必ず1語に向かって進み、行き止まりになりません。

作るときに決めたこと

いちばん迷ったのは、残っている語を見せるかどうかです。見せると、遊びが一気に「自分の好きな言葉を残す作業」に変わってしまいます。誰かが狙って答えを作れる時点で、「答えを誰も決めていない」というこの盤の前提が壊れます。そこで、候補一覧はクライアントに一切送らないことにしました。辞書のファイルはサーバ側からしか読み込まず、ブラウザには残り語数しか届きません。

DBに保存しているのも、条件の列だけです。生き残っている語はどこにも保存せず、リクエストのたびに棚へ条件を当てて引き直しています。つまり最後の一手が指されるまで、答えはDBの中にすら存在しません。確定して初めて、その語が記録として書き込まれます。

同時に指されたときのために、開いている卓は status への部分ユニークインデックスで常に1つだけに保ち、一手は(卓, 通し番号)のUNIQUEで直列化しています。通し番号がぶつかったら盤を読み直して指し直すので、条件の列が枝分かれすることはありません。辞書のかなを重複させないことにもこだわりました。同じ読みの語が2つあると、どんな条件を積んでも残り1語にできない卓が生まれてしまうためです(「はし」は箸だけ、など)。

注意点

  • 認証はありません。誰でもそのまま指せます。連続して2手は指せず、次の一手まで10秒あきます。
  • 確定した言葉は取り消せません。自分の思っていた語が残るとはかぎりません。
  • 自分の手の印は、そのブラウザに保存した符丁で見分けています。別の端末やシークレットウィンドウでは引き継がれません。
  • 語の「なかま」分けは作者の主観です。魚介類はたべもの、からだの部位は「ひと・からだ・くらし」に入れています。