たたき伝言(たたきでんごん)
言葉をリズムだけで見知らぬ次の人へ渡す非同期の伝言。10語からひとつ選んで4回叩くと言葉は伏せられ、以後の人はリズムしか聞けない。8代目だけが元の言葉を10択で当てる。
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「たたき伝言」は、言葉をリズムだけで見知らぬ次の人へ渡していく、非同期の伝言です。最初の人は10語からひとつ選んで、その言葉の“感じ”で4回叩きます。言葉はそこで伏せられ、以後の人に届くのはリズムだけ。目盛りも数字も波形も出さず、耳で受け取ってまねして叩くしかありません。そしてあなたの写しが、そのまま次の人が聞くお題になります。8代目まで来た人だけが「元の言葉はどれだったか」を10択で当て、届いたか途切れたかが決まって、鎖は締まります。
こんなときに使う
- 自分のリズム感が、聞いたとおりに手で再現できるものなのか試したいとき
- 「ありがとう」と「もういいよ」が、リズムだけでどこまで区別できるのか知りたいとき
- 見知らぬ他人と、言葉を交わさずに何かを受け渡してみたいとき
- 人の手がリズムをどう変形させるのか、その現場を自分の手で確かめたいとき
使い方
- ページを開くと、いま自分が継げる鎖が割り当てられます。継げる鎖が無ければ「新しい鎖を仕込む」番です。
- 仕込むときは、10語(ありがとう/もういいよ/おかえり/ごめんね/たすけて/だいじょうぶ/またあした/いただきます/おめでとう/さようなら)からひとつ選びます。
- 継ぐときは「前の人のリズムを聞く」を押します。3回くり返し鳴りますが、それ以上のヒントはありません。
- 大きな四角を4回たたきます。スペースキーでも叩けます。うまくいかなければ「叩き直す」で何度でもやり直せます。
- 4回叩き終わると、その場で判定が出ます。前の人の帯と自分の帯が並び、写し取り度・近い整数比・研ぎ量が表示されます。
- 「次の人へ渡す」で確定です。8代目のときだけ、渡す前に元の言葉を10択で選びます。
仕様と機能
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 叩く回数 | 4回(=あいだが3つ) |
| 鎖が締まる代 | 8代 |
| 仕込める言葉 | 10語 |
| あいだの長さ | 120〜2000ミリ秒 |
| ひと叩き全体 | 0.6〜5.0秒 |
| 1鎖あたりの手 | 一人1回まで |
| 1端末の上限 | 24時間に20手 |
| 連投の間隔 | 10秒 |
保存しているのは、叩いた音のあいだ3つ(ミリ秒の整数)だけです。比べるときは合計が1になる比に直してから比べるので、速い人と遅い人のテンポの差は判定に一切影響しません。写し取り度は、前の代と自分の比のL1距離(合計1のベクトルどうしなので最大は2)を裏返して0〜100にしたものです。「近い整数比」は、1〜4の整数でできる約分済みの三つ組すべて(1:1:1、1:1:2、3:3:2 など)のうち、自分の比にいちばん近いものを総当たりで探した結果です。研ぎ量は、その「いちばん近い整数比までの隔たり」が前の代よりどれだけ縮んだかで、正なら研いだ、負ならくずしたことになります。
同時に同じ代を狙った手は、DBの UNIQUE (鎖, 代) が最後の砦になります。割り込まれた手は主キー衝突で必ず弾かれ、「聞き直してください」と返るので、同じ代に二人ぶんが入って鎖が枝分かれすることはありません。音はブラウザの Web Audio API でその場で合成していて、音源ファイルもマイクも使いません。
作るときに決めたこと
4回叩き(あいだが3つ)にしたのは、3つが「まねできるが、正確には覚えきれない」ちょうどの数だからです。2つでは誰でも写せてしまい、5つ以上になると記憶のほうが先に破綻して、リズムの変形ではなく単なる記憶違いになってしまいます。3つなら、耳で捉えられるのに手が勝手に丸める、という現象がきれいに出ます。
鎖を8代で締めることにしたのは、言葉が生き残るかどうかの決着を早めに見たかったからです。代を長く取るほど整数比への収束はよく見えますが、そのぶん一本の鎖が締まるまでに8人ぶんの訪問が要ります。締まった鎖が殿堂に並ばないと、このサービスの面白いところ(8代ぶんの帯が縦に並んで、下へ行くほどリズムが単純になっていくさま)が誰にも見えません。長さと締まりやすさの折り合いとして8にしました。
ひとつの鎖に一人一度きり、という掟を入れたのは、自分あての伝言をつくれてしまうと全部が無意味になるからです。連続で自分が叩けば、リズムは自分の手癖のまま8代を通過してしまいます。サーバ側でも、その鎖に自分の手があるかを毎回確かめてから積んでいます。割り当ての順番は「まだ自分が触っていない開いた鎖のうち、いちばん代の進んだもの」を優先にしました。新しい鎖ばかり増えて一本も締まらない、という状態を避けるためです。
整数比の候補を1〜4に限ったのは、5以上を混ぜると候補が増えすぎて、どんないい加減なリズムにも「近い整数比」が見つかってしまうからです。上限を4に切ると、候補は約分済みで48通りに収まり、「近い」と言えるものだけが残ります。
注意点
- 音が鳴るので、はじめに音量を確かめてください。端末によっては最初の一叩きまで音が出ないことがあります。
- 前の人のリズムは3回しか鳴りませんが、何度でも押し直せます。急いで叩く必要はありません。
- 叩いたリズムが極端に速い・遅いと受け取れません。その場で理由が出るので、叩き直してください。
- 8代目に当たった人だけが答え合わせをします。仕込んだ本人には、その鎖が締まったあと殿堂で結果が見えます。
- 名前は保存しません。端末の合いふだ(ランダムなID)だけをブラウザに置いて、同じ鎖への二度目を防ぐのに使っています。